アパートの外壁塗装工事は、建物の美観性の向上を図る上で、大家さんにとっても入居者にとっても必要な作業です。
ただ、塗装工事中には、塗料からの不快な臭いをどうしてももたらしてしまいます。
場合によっては、数日から数週間にわたって臭いが残ることもあることから、塗料の臭いが苦手な方にとっては
工事中はストレスになってしまうことがあります。
また、小さなお子様や、ペットがいるご家庭にとっては、健康面への悪影響も気になるのではないでしょうか。
今回のブログでは、アパートの塗装工事中の臭いについて、ご紹介していきます。
アパートの塗装工事が始まるとなると、臭いが気になる、健康に対する影響を気にされる方がいらっしゃいます。
確かに、塗装に活用される塗料の臭いを想像すると、独特のシンナー臭や、突き刺さるような臭いを想像ができます。
〇アパートの塗装工事に活用されている塗料は?
アパートの塗装工事において、主に活用されている塗料は【水性塗料】です。
・水性塗料 ⇨ 住宅やアパートの塗装工事で普及が進んでいる塗料の一種であり、水を主成分とする塗料。
不快な臭いが少ない。
揮発性有機化合物(VOC)が少なく安全性が高い塗料。
・油性塗料 ⇨ 溶剤と油の組み合わせで仕上げる塗料。
塗った後に強い臭いが残ることが多く、それを室内環境から取り除くのが難しい。
使用されている化学物質の危険性が高い。
〇アパートの塗装工事の臭いは健康に影響はないのか
水性塗料はアパート塗装の様々な場面で活用されており、最近ではますます人気が高まっています。
水性塗料は、乾燥すると強固な塗膜が形成される特徴を持っているため、塗料としての機能性は十分で、特別な換気を必要とせず、
有毒ガスが発生しないため、室内の壁や天井にもよく使用されています。
水性塗料を使う最大のメリットは、他の種類の塗料に比べて安全性が高く、環境負荷が低いことです。
水性塗料は揮発性有機化合物(VOC)を含まないため、人や動物に対する影響は低く、工事による大気汚染の影響をほとんどありません。
そのようなことから、環境への影響の低さに加え、使いやすさや、さまざまな表面への多機能性から、最適な塗料と言えます。
〇塗料が臭いのはなぜ?
皆さんが塗料に持つイメージとして多いのは、独特のシンナー臭によるものではないでしょうか。
その独特のシンナー臭は【油性塗料】からでで、古くから使われており、湿気や汚れに強く耐久性のある仕上がりになるため、
現在でも使用されています。
ただ、揮発性有機化合物(VOC)が含まれており、塗布時や乾燥時に化学物質の臭いが強く、悪臭を放つことが多いことがデメリットです。
塗料の主成分が【溶剤(シンナー)】であるのが原因で、塗装後、何時間も空気中に残る強い化学物質の臭いが特徴的となっています。
2.アパートの塗装工事で部屋が臭いときの7つの対処法
塗装箇所によっては臭いの強い塗料を活用することもあります。
マンションでの塗装工事中には、臭いの少ない塗料を使用しているとしても、いくつかの配慮が必要になります。
〇マスクを使用する
基本的な塗装工事の臭い対策として、マスクの使用がおすすめです。
塗装作業に最適なマスクは、【活性炭入りの不織布マスク】で、塗装作業中に使用される塗料の臭いや溶剤に関連する空気中の粒子から
優れた保護効果を発揮します。
活性炭などの素材でできたフィルターが付いているために、かなり臭いの軽減に役立ちます。
また、有機溶剤系など臭いの強い塗料を使う作業時においては、【防毒マスク】の使用も有効になります。
〇室内の換気を良くして臭いがこもらないようにする
塗装の臭いが室内に入ると、不快な気分になりますので、室内の換気を良くして、臭いがこもらないようにするのが大切です。
塗装工事中には、窓を開け、扇風機で部屋の空気を循環させることや、家具を一時的に壁から離したり、
ビニールシートで覆ったりして、臭いがこもらないようにすることも必要です。
また、空気清浄機を使用することも塗料の臭いを軽減する方法の一つです。
空気清浄機は、ほこり、花粉、煙、ペットのふけ、塗料に含まれる臭いの成分などの空気中の粒子が家中に広がる前に
フィルターシステムで捕捉する仕組みになっています。
これにより、室内の空気を清浄に保ち、塗装工事に伴う不快な臭いを軽減することができます。
〇すき間を養生して臭いが室内に入ってこないようにする
アパートの塗装工事において不快な臭いが気になる場合には、外側から室内に臭いが侵入してこないように
隙間を養生することをおすすめします。
すき間を塞ぐことで、塗装中や塗装後の臭いが入り込むのを防ぐことができます。
換気したいときに窓が開けられなくなる可能性がありますから、窓が開けられるような養生方法や、
塗装していない外壁面の窓を開けられるようにしてもらうなど、工夫してもらいましょう。
〇洗濯物は外に干さないようにする
塗装工事中に洗濯物を外に干すと、塗料の臭いが付着することや塗料が飛散して衣類が汚染される可能性があるので注意が必要です。
油性塗料特有のシンナー臭は、衣類についてしまうと洗濯してもなかなか落ちません。
塗装工事が完了し、臭いがしっかりとなくなるまで、洗濯物を外に干すことは避けるのがおすすめです。
〇VOC用消臭剤を使用する
VOC用消臭剤とは、【両性高分子化合物】と呼ばれる、臭い物質を捕捉して無臭化する物質が含まれており、
臭い物質を吸い寄せて吸着し、消臭できます。
VOC用消臭剤を使用することで、臭いを打ち消し、作業中の生活空間が不快にならないようにすることができます。
〇塗装中は外出する・実家に帰省する・仮住まいを利用する
塗装工事中は家を空け、塗料に含まれているシンナー臭に関連する不快な臭いに対処する必要がないようにすることも、
臭い対策としてあげられます。
塗装工事時間にあわせて外出する、塗料を塗布する期間だけでも実家に帰省する、ホテルを利用するなどが有効です。
溶剤塗料によって塗装する場合に、化学物質を吸い込むと、咳や息切れなどの呼吸器系疾患を引き起こす可能性がある方にとっては、
安全確保にもなります。
〇ペットがいる場合には塗装中だけペットホテルを利用する
塗装中にペットが、ペットホテルを利用できるようにするのも1つの選択肢となります。
溶剤塗料を使用する塗装工事の場合には、揮発性有機化合物(VOC)による動物への健康被害も考えられますので、
ペットの安全を確保するために、ペットホテルの利用のほかにも、実家への預けるようなこともおすすめします。
3.まとめ
塗装工事中には、塗料の持つ不快な臭いをもたらす可能性があるため、居住者のストレスにならないように、対策をしておく必要があります。
溶剤塗料は強い刺激臭が漂いますので、不快に感じるだけではなく、頭痛など健康被害を生じる可能性が考えられます。
そのため、今回ご紹介した7つの対処法も踏まえたうえで、施工業者に相談しながら、塗装工事を進めていくことをおすすめします。
マンションの修繕や大規模修繕工事についてお悩みであれば、地元に根付いて営業活動している大規模修繕専門店に相談しながら
決めていくようにしましょう。
疑問や質問などございましたら、三国リニューアルまでお気軽にお問合せしてください。